1.内外の原子力関係の出来事
年 |
月日 |
国内 |
国外 |
1963年 (昭和38年) |
1/9 |
米大使ライシャワー、原子力潜水艦の日本寄港承認申入れ。1/29政府、原則的承認 |
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1/16 |
総理府・通産省(現内閣府・現経産省)、発電炉運転計画に関する規則公布、施行 |
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1/28 |
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米コネチカット・ヤンキー社及びロサンゼルス市水道電気局、米AECの発電炉設計助成計画に49万kW大型PWR(WH製)の建設申込む |
1/30 |
武蔵工大研究炉臨界 |
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2/4 |
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英AEA、コールダホールとチャペルクロスの原子力発電所の出力増加工事計画発表(合計電気出力を44万4000kW)2/12米ネバダで地下核実験再開 |
2/8 |
東京電力、電力長期計画(1962〜1971年度)発表、第1号原子力発電所は1966年度着工、1970年度運転開始 |
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2/20 |
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英AEA、蒸気冷却重水減速発電炉原型SGHWR(電気出力10万kW)建設認可 |
2/21 |
原研(現日本原子力研究開発機構)再処理試験室で爆発事故 |
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2/22 |
第1回原子力総合シンポジウム(〜2/23) |
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2/26 |
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南ベトナムの研究用原子炉臨界 |
2/28 |
原研・原子力学会共同の核データ研究委員会発足 |
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3/1 |
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伊イスプラセンター原子力研究センター、ユーラトムへ移管 |
3/11 |
政府、「アジア・太平洋原子力会議」開催(東京、14か国及びIAEA参加、地域的協力を強調) |
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3/18 |
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伊、「原子力平和利用に関する法律」発効 |
3/18 |
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仏グルノーブルの材料試験炉Siloe臨界(1万kW) |
3/26 |
原産・英AEA共催で「日英原子動力シンポジウム」開催(東京、〜3/29) |
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3/30 |
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米で最初の濃縮ウラン重水減速圧力管型発電炉CVTR臨界(1万7000kW) |
4/1 |
原研高崎研究所(放射線化学の研究)発足 |
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4月 |
原研、半均質高温ガス炉の概念設計(電気出力1万1000kW)発表。12/9同開発プロジェクトの中止決定 |
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4/11 |
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米海軍、原潜スレッシャー号大西洋で沈没を確認 |
4/20 |
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ドゴール仏大統領、独自の核計画推進を言明 |
5/2 |
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米ジャージー・セントラル・パワー&ライト社、大型原子力発電所建設発表(50万kW、炉型PWRまたはBWR) |
5/4 |
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西独原子力委員会、原子力関発5カ年計画決定 |
5/13 |
酸化物及び炭化物燃料に関する第1回日米研究協力集門家会議開催(東海村、1962年3月米AECより申入れ) |
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5/15 |
原電、第2発電所建設計画を発表(濃縮ウラン軽水型、25〜30万kW、福井県敦賀市。1964年4月着工、1968年10月完成) |
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5月 |
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ユーラトム、西独カールスルーエ研究所と高速炉の共同研究開発契約に調印 |
5/24 |
動力炉開発専門部会、国産動力炉開発について新型熱中性子転換炉の開発を原子力委に提案 |
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5/29 |
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米、黒鉛減速ナトリウム冷却炉の最初の実用規模発電所送電開始(ハラム原子力発電所7万5000kW) |
6/1 |
名古屋大学プラズマ研究所発足(所長伏見康治) |
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6/3 |
原燃、人形峠中津河鉱区で発見したウラン鉱はわが国最高の品位(0.2〜0.4%)と発表 |
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6/6 |
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世界初の使用済燃料の海上輸送実施(オーストラリアの研究炉使用済燃料、英リバプールヘ入港) |
6/10 |
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米オハイオ州ピクアで有機材減速冷却発電炉臨界(1万2500kW) |
6/12 |
原子力委、国産動力炉の炉型を重水減速型に決定(ガス冷却炉、重水減速炉両者の概念設計を行い検討) |
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6/19 |
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IAEA理事会、「軍用禁止の査察を10万kW以上の原子炉に拡大する」提案を可決 |
7/4 |
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米議会合同原子力委員会聴聞会で石炭産業側は、原子力発電所に対する政府援助を非難 |
7/4 |
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ソ連、組立移動式発電炉臨界(電気出力750kW、有機物減速冷却) |
7/11 |
原子力委.原研内にアイソトープ・センター設置を正式決定 |
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7/11 |
原電、英AEAと東海発電所用燃料の購入契約に調印(マグノックス被覆、黒鉛スリープ付天然ウラン中空型燃料棒) |
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7/13 |
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ユーラトム・アメリカ合同原子力発電計画に基づく、西独初の原子力発電炉(BWR、23万7000kW)建設に関する基本契約調印 |
7/17 |
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スウェーデンのオゲスタ原子力発電所、発電・暖房二重目的工業用原子炉R−3臨界(天然ウラン重水減速炉。電気出力1万kW) |
7/19 |
池田首相、放射線審議会に「放射性物質の大量放出事故に対する緊急対策の放射線基準」について諮問 |
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7/19 |
通産省産業合理化審議会の原子力産業部会再開(原子力発電の早期振興が必要になってきたため3年ぶりに会合) |
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7/22 |
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スウェーデンの材料試験炉R−2の使用済燃料、米ジョージア州サバンナに到着 |
7/29 |
原研、国産動力炉計画委員会(委員長菊池正士原研理事長)初会合 |
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7/31 |
原子力委、原子力第1船開発基本計画を決定 |
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8/5 |
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米英ソ、部分的核実験停止条約調印 |
8/7 |
政府、日米原子力協定改正議定書調印(米国からの研究用特殊核物質の供給限度なくなる) |
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8/12 |
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米、ネバダで核停条約後初の地下核実験 |
8/14 |
原子力委、材料試験炉設置を決定。1964年度着工、1968年度完成 |
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8/17 |
特殊法人「日本原子力船開発事業団」発足 |
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8/19 |
原研国産動力炉計画委員会、動力炉の冷却型式を4型式に絞る(重水冷却・加圧水型、軽水冷却・沸騰水型、有機材冷却、炭酸ガス冷却) |
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8/22 |
原研動力試験炉 JPDR臨界 |
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8/23 |
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米エンリコ・フェルミ高速増殖発電炉臨界(電気出力6万9000kW) |
8/25 |
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フィリピン第1号原子炉臨界 |
8/26 |
原研理事会、高崎研究所の研究基本方針を決定 |
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8/30 |
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米食品衛生管理局、電子照射装置による食品用べーコン殺菌申請を認可 |
9/17 |
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西独、原子力商船オットー・ハーン号起工(1万5000トン) |
9/23 |
日・米・IAEA、日米協定下の保障措置をIAEA管理下の措置に移すための協定に調印。11/1発効 |
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9/30 |
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米AEC、人工衛星に搭載するSNAP−9Aの実用化に成功 |
10/1 |
科技庁(現文科省)、水戸原子力事務所開所 |
IAEA総会、原子力保障措置制度を10万kW以上の原子炉に適用と決定 |
10/14 |
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米ニュークリア・フューエル・サービス社、民間核燃料再処理計画実施でAECと契約調印(5年間AEC から仕事量の保証を受ける) |
10/26 |
原研動力試験炉JPDR、わが国初の発電試験に成功 |
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11/6 |
原子炉安全基準専門部会、1万kW以上の陸上設置炉立地の適否を判断するための原子炉立地審査指針を原子力委に報告 |
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11/16 |
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英ウインズケールの改良ガス冷却炉AGRで事故発生、6名被曝 |
11/18 |
原産、「アイソトープセンターの設立に関する要望書」を再度関係方面に提出 |
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11/25 |
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米ESADAのバレシトス核過熱実験用原子炉臨界(熱出力1万25000kW、GE製) |
12/1 |
JPDR定格全出力に到達(電気出力1万2500kW) |
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12/3 |
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英第1号原潜バリアント号(PWR 、ロールス・ロイス製 )進水 |
12/18 |
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ソ連ノボポロネジ原子力発電所VVER−1臨界(PWR21万kW) |
12/23 |
通産省総合エネルギー部会、「今後のエネルギー政策について」通産大臣に報告書提出(原子力発電は安く安定供給できる新エネルギー源) |
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12/31 |
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米新プルトニウム生産兼発電炉NPR臨界(出力80万kW) |
(4)森 一久編:原子力は、いま(上巻)−日本の原子力平和利用30年−、日本原子力産業会議(1986年11月18日)、丸ノ内出版(発売)、中央公論事業出版(制作)