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<概要>
 1901年から2006年までの原子力・放射線にかかわる主なノーベル賞受賞者62名について、年代順に、受賞年、受賞者(氏名、生年月日−死亡月日、受賞時年齢、国籍)、ノーベル賞名(受賞理由)、専門分野名、および功績概要の順に表中に示した。62名は、レントゲン、ベクレル、キュリー夫妻、ラザフォード、ラウェ、ブラッグ父子、プランク、アインシュタイン、ソディ、ボーア、コンプトン、ウィルソン、ド・ブロイ、ハイゼンベルク、シュレーディンガー、ディラック、ユーリー、チャドウィック、ジョリオ・キュリー夫妻、ヘス、アンダーソン、デバイ、ダヴィソンとトムソン、フェルミ、ローレンス、ヘヴェシ、ハーン、マラー、ブラケット、湯川、マクミランとシーボーグ、ブロッホとパーセル、ボルン、チェレンコフら3人、リビー、カルヴィン、ワトソン・クリックら3人、ホジキン、ベーテ、ヤロー、コーマックとハウンスフィールド、ハウプトマンとカール、ルスカ、ダイセンホーファーら3人、ブロックハウスとシャルおよびロータバーとマンスフィールドである。
<更新年月>
2007年12月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
1.ノーベル賞の設立
 ノーベル賞はスウェーデンの応用化学者・発明家アルフレッド・ノーベル(Alfred Bernhard Nobel,1833.10.21-1896.12.10)の遺言に基づいて設けられた世界的な権威をもつ国際賞である。アルフレッド・ノーベルは1896年12月10日、63歳で亡くなったが、ダイナマイトの発明により莫大な遺産を残した。妻子がいなかったので、彼は遺言状で、遺産を元に毎年人類に偉大な貢献をした人に賞金を授与するよう言い残した。この遺言によって、ノーベル財団(Nobel Foundation)が創設され、物理学、化学、生理学・医学、文学および平和の5つのノーベル賞(Nobel prize)の授与が1901年から始まった。ノーベル記念スウェーデン銀行経済学賞(以下「経済学賞」と称す)の授与は1969年から始まったが、経済学賞に係る費用は国立スウェーデン銀行がノーベル財団に寄託している。これら受賞者の発表は毎年10月から逐次行われるが、授賞式はノーベルの命日である12月10日に、平和賞を除く5部門についてはスウェーデンのストックホルムで、平和賞についてはノルウェーのオスロで行われる。物理学賞、化学賞、経済学賞の受賞者選定はスウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)が、生理学・医学賞の受賞者選定はカロリンスカ大学(Karolinska Institute;スウェーデン唯一の国立医科大学)が、文学賞の受賞者選定はスウェーデンアカデミー(Swedish Academy)が、平和賞の受賞者選定はノルウェー議会(Norwegian Nobel Institute)が行う。ノーベル財団は財団基金の管理・運用を行うほか、ノーベル博物館の運営、ノーベル賞に関わる出版物刊行などを行っていて、ノーベル賞受賞者の選定には直接には拘わっていない。なお、ノーベル賞の受賞は生存者のみで、受賞者選考過程は原則公開されていない。
2.原子力・放射線にかかわる主なノーベル賞受賞者
 原子力・放射線にかかわる主なノーベル賞受賞者62名(下記氏名参照)について、受賞年(年代順)、受賞者(氏名、生年月日−死亡年月日、受賞時年齢、国籍)、写真、ノーベル賞名(受賞理由)、専門分野名、功績概要、の順に表に示す(表1-1表1-2表1-3表1-4表1-5表1-6表1-7表1-8表1-9表1-10表1-11表1-12表1-13および表1-14を参照。また、各賞のメダルを図1に示す。)。なお、受賞年を年代順にしたのは、物理、化学、生理学・医学がお互いの影響の下に発展したことが多いので、それらの関連性を見るためである。また、功績概要では、受賞に至った経緯や、学会等への貢献、功績時期、他への貢献等が示されている。戦争(第一次世界大戦、第二次世界大戦)の影響や、当時の能力では功績の評価が困難だった場合もあり、受賞時期が大幅に遅れたこともある(たとえば、電子顕微鏡のルスカは55年後)。またX線の発見は科学に広がりを与え、物理、化学、生理学・医学の多方面に大なる影響を与えた。アインシュタインの相対性理論とワトソン・クリックのDNAの構造解明(二重らせん構造)は二十世紀最大のbreakthrough(大躍進の源)といわれる。
 62名は、レントゲン、ベクレル、キュリー夫妻、ラザフォード、ラウェ、ブラッグ父子、プランク、アインシュタイン、ソディ、ボーア、コンプトン、ウィルソン、ド・ブロイ、ハイゼンベルク、シュレーディンガー、ディラック、ユーリー、チャドウィック、ジョリオ・キュリー夫妻、ヘス、アンダーソン、デバイ、ダヴィソンとトムソン、フェルミ、ローレンス、ヘヴェシ、ハーン、マラー、ブラケット、湯川、マクミランとシーボーグ、ブロッホとパーセル、ボルン、チェレンコフら3人、リビー、カルヴィン、ワトソン・クリックら3人、ホジキン、ベーテ、ヤロー、コーマックとハウンスフィールド、ハウプトマンとカール、ルスカ、ダイセンホーファーら3人、ブロックハウスとシャル、およびロータバーとマンスフィールドである。
<図/表>
表1-1 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(1/14)
表1-1  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(1/14)
表1-2 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(2/14)
表1-2  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(2/14)
表1-3 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(3/14)
表1-3  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(3/14)
表1-4 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(4/14)
表1-4  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(4/14)
表1-5 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(5/14)
表1-5  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(5/14)
表1-6 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(6/14)
表1-6  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(6/14)
表1-7 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(7/14)
表1-7  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(7/14)
表1-8 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(8/14)
表1-8  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(8/14)
表1-9 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(9/14)
表1-9  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(9/14)
表1-10 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(10/14)
表1-10  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(10/14)
表1-11 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(11/14)
表1-11  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(11/14)
表1-12 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(12/14)
表1-12  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(12/14)
表1-13 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(13/14)
表1-13  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(13/14)
表1-14 原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(14/14)
表1-14  原子力・放射線にかかわるノーベル賞受賞者(1901〜2006年)(14/14)
図1 ノーベル賞メダル
図1  ノーベル賞メダル

<関連タイトル>
トリウムの放射能分析から放射能壊変の法則を導いたラザフォードとソデイの実験 (16-03-03-01)
内部エネルギーによる質量増加を説明するアインシュタインの思考実験 (16-03-03-03)
トムソンとアストンによるネオン同位体の発見と質量分析器の開発 (16-03-03-04)
原子核の発見となったラザフォード、ガイガー、マースデンのアルファ線散乱実験と解析 (16-03-03-06)
窒素原子核を破壊したラザフォードのアルファ線衝撃実験 (16-03-03-07)
人工放射性核種を初めて生成したジョリオ・キュリー夫妻のアルファ線衝撃実験 (16-03-03-08)
チャドウィックによる中性子の発見 (16-03-03-09)
フェルミのグループによる中性子を用いた放射化実験 (16-03-03-10)
ハーン、シュトラスマン、マイトナー、フリッシュによる核分裂現象の発見 (16-03-03-11)
フェルミのグループによる世界最初の原子炉CP-1 (16-03-03-12)

<参考文献>
(1)国立天文台(編):理科年表平成19年版、丸善(2006年11月)
(2)ノーベル賞人名事典編集委員会(編):ノーベル賞受賞者業績事典(新訂版)、日外アソシエーツ(2003年7月)
(3)アイザック・アシモフ、小山慶太・輪湖弘(訳):科学と発見の年表、丸善(1996年3月)
(4)小山慶太:科学史年表(中公新書)、中央公論新社(2003年3月)
(5)馬場錬成:ノーベル賞の100年(中公新書)、中央公論新社(2002年3月)
(6)R.ハレ、小出昭一郎、竹内敬人、八杉貞雄(訳):世界を変えた20の科学実験、産業図書(1984年11月)
(7)溝川徳二(編):ノーベル賞名鑑(1999年11月)
(8)Nobel Foundation:Nobelprize.org,,
(9)三浦賢一:ノーベル賞の発想、朝日選書(1985年5月)
(10)S.B.MacGrayne〔中村圭(監訳)・中村友子(訳)〕:お母さんノーベル賞をもらう、工作舎(1996年9月)
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