<大項目> 原子力発電
<中項目> 原子力発電所の運転実績
<小項目> わが国の原子力発電所(概況)
<タイトル>
日本の原子力発電所の現状(2010年) (02-05-01-10)

<概要>
 日本の原子力発電所の認可出力は、2010年3月31日現在、BWR(沸騰水型軽水炉)30基、2856.9万kW、PWR(加圧水型軽水炉)24基、2027.8万kWで、総計54基、4884.7万kWである。2005年3月の時点の基数と比較してPWRが1基増えた。これら54基の原子力発電所による2009年度の発電電力量(一般電気事業用)は約2798億kWh、年間発電電力量の総計に対する比率は29.3%である。
<更新年月>
2011年07月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 日本の原子力発電所の認可出力は、2010年3月31日現在、BWR(沸騰水型軽水炉)30基、2856.9万kW、PWR(加圧水型軽水炉)24基、2027.8万kWで、総計54基、4884.7万kWである(表1参照)。2005年3月と比較してPWRが1基増えた。日本原子力発電(株)東海発電所(GCR 1基、16.6万kW)は1966年に営業運転を開始し、1997年度末に停止された。同発電所は2001年度より廃止措置段階に入り、解体作業が進行している。
 中部電力(株)の浜岡1号機(54万kW;BWR)と2号機(84万kW;BWR)は2009年1月30日に運転終了し、2009年度より廃止措置段階に入っている。
 これら54基の原子力発電所による2009年度の発電電力量(一般電気事業用)は約2798億kWhで、年間発電電力量の総計に対する比率は29.3%であった。2004年度には、これらの数値は各々、2824億kWh、29.1%であり、2009年度までの5年間を通しては、多少の高低はあるものの、ほぼ横ばいとなっている。図1に認可出力(設備容量)及び設備利用率の推移を示す。図2に原子力発電所におけるトラブル報告件数及び一基当たりの報告件数の推移を示す。また、発電電力量の推移を図3に、原子力発電所立地図を図4に、原子力発電所における放射線業務従事者の被ばく実績を図5に示す。
1.運転中の発電所の設備利用率
 2009年度の原子力発電所の平均設備利用率は、BWR 30基(総認可出力 2856.9万kW)が55.5%、PWR 24基(総認可出力 2027.8万kW)が80.6%、合計54基の平均設備利用率は65.7%であった。また、54基の平均時間稼働率は65.0%であった。
2.建設状況
 2010年3月31日現在、建設中の原子力発電所は、電源開発の大間原子力発電所(ABWR、137.3万kW)と中国電力の島根原子力発電所3号(ABWR、138.3万kW)である。なお、島根原子力3号は2005年12月に着工され、大間原子力発電所は2008年5月に着工されている。表1表2-1表2-2表2-3に2010年3月末時点での原子力発電所の運転、建設、計画等の状況を示す。
3.認可出力
 2009年度末までの電気事業用原子力発電所の炉型別認可出力の推移を表3図1に示す。認可出力は、合計54基、4884.7万kWとなり、一般電気事業用全発電設備容量の20.2%となった。この認可出力は米国(2010年1月現在、104基、10534.4万kW)、フランス(同、59基、6602.0万kW)に次ぐ第3位である。なお、4位、5位、6位は、各々、ロシア、ドイツ、韓国である。
4.設備利用率とトラブル報告件数の推移
 上述したように、2009年度の日本の原子力発電所の設備利用率は、営業運転中の全原子力発電所の平均で65.7%であった。また、日本の発電電力量に占める原子力発電の割合は29.3%で、1998年度(36.8%)をピークとして緩やかな減少傾向を示し、2005年度以降は30%近傍を推移している。
 2009年度の原子力発電所におけるトラブル報告件数は15件で、前年度に較べて減少している。15件の内訳は、運転中(試運転中及び調整運転中を含む)の自動停止0件、手動停止3件、出力変化2件、原子炉運転中に機器の損傷発見1件、原子炉停止中に機器の損傷発見7件、その他2件となっている。
5.建設中及び計画中の原子力発電所
 2010年3月31日現在、建設中の日本の原子力発電所は、BWR 2基(275.6万kW)、高速炉 1基(28万kW)で、合計303.6万kWであり、中国(2944.4万kW)、ロシア(838.0万kW)、韓国(680.0万kW)、インド(316.0万kW)に次いで世界5位である。また、計画中の原子力発電所は、PWR 3基(466.6万kW)、BWR 9基(1188.6万kW)、合計12基(1655.2万kW)で世界1位である。なお、中国が902.2万kW、ロシアが802万kW、インドが680万kW、韓国が280万kWで、各々、2位、3位、4位、5位である。
(作成:2011年7月)
<図/表>
表1 原子力発電所の運転・建設状況
表2-1 原子力発電所の運転・建設状況一覧(1/3)
表2-2 原子力発電所の運転・建設状況一覧(2/3)
表2-3 原子力発電所の運転・建設状況一覧(3/3)
表3 電気事業用原子力発電所の認可出力の推移
図1 認可出力および設備利用率の推移
図2 原子力発電所におけるトラブル報告件数および一基当たりの報告件数の推移
図3 発電電力量の推移
図4 原子力発電所立地図
図5 原子力発電所における放射線業務従事者の被ばく実績

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<関連タイトル>
日本の原子力発電所の現状(2003年) (02-05-01-06)
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日本の原子力発電所の分布地図(2003年) (02-05-01-07)
日本の原子力発電所の分布地図(2005年) (02-05-01-09)
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APWRの改良発展 (02-08-02-06)

<参考文献>
(1)(独)原子力安全基盤機構安全情報部(編):原子力施設運転管理年報平成22年版(2010年11月)
(2)日本原子力産業協会(編集発行):世界の原子力発電開発の動向2011年次報告(2011年1月)
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