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<概要>
 社団法人エネルギー・情報工学研究会議が、全国20才以上の男女3200人及び原発立地・周辺地域の成年男女800人を対象として、1994年10月にアンケートによる原子力に関する世論調査を行った。本タイトルでの調査項目は、エネルギー問題と地球環境問題への関心度、地球環境問題協力必要度である。エネルギー問題や地球環境問題への関心度は9割前後と高い。地球環境問題協力必要度についても、協力する必要があるという人は10割に近く、地球環境への意識は非常に高い。
<更新年月>
1998年05月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
エネルギー・環境問題についての意識調査(1)
1)エネルギー問題と地球環境問題への関心度
問1 エネルギー問題や地球環境問題について、どの程度関心がありますか。(1つずつ○印)
 A エネルギー問題関心度
    全国  サイト
非常にある30%35%
多少はある59%58%
あまりない8%6%
全然ない1%1%
わからない1%0%
無回答1%0%

 エネルギー問題への関心度では、何らかのかたちで関心をもっている人は全国89%、サイト93%と9割前後の人が関心をもっている。
 エネルギー問題関心度について、今回の調査を含め、これまでの調査の結果を 図1 に示す。経年変化では、エネルギー問題の関心度は、全国では前4回は多少の増減はあるものの、9割以上と高いレベルで定着してきたが、今回は8割台となった。サイトでは、5回とも9割で推移している。

 B 地球環境問題関心度
    全国  サイト
非常にある47%50
多少はある48%47%
あまりない3%2%
全然ない0%0%
わからない1%0%
無回答1%1%

 地球環境問題については、何らかのかたちで関心がある人は、全国95%、サイト97%と高い関心度となっている。
 地球環境問題関心度について、これまでの調査の結果を 図2 に示す。経年変化では、全国でもサイトでもここ5回すべて9割台と、きわめて高い関心度で推移している。

2)地球環境問題協力必要度
問2 二酸化炭素などによる温室効果によって地球の温暖化が進むなど、異常気象、海面の上昇、食糧生産への障害といった環境破壊が問題になっています。これら地球環境問題について、先進国の一員として日本は、これ以上地球環境の汚染が進まないように、協力する必要があると思いますか。(1つだけ○印)
    全国  サイト
全面的に必要73%79
ある程度必要26%21%
あまりない0%0%
全然ない0%0%
わからない1%0%
無回答0%0%

 地球環境問題について、何らかのかたちで協力する必要あるという人は、全国99%、サイト100%となっており、地球環境問題についてはほとんどの人が、協力の必要性を感じている。
 地球環境問題協力度に関する意見について、これまでの調査の結果を 図3 に示す。経年変化では、全国、サイトとも100%近くの人が、地球環境問題への協力必要性を感じている傾向はここ5回とも変わらない。
<図/表>
図1 エネルギー問題関心度
図1  エネルギー問題関心度
図2 地球環境問題関心度
図2  地球環境問題関心度
図3 地球環境問題協力必要度
図3  地球環境問題協力必要度

<関連タイトル>
エネルギー・原子力に関する世論調査(1994年)「調査の概要」 (10-05-01-03)
エネルギー・原子力に関する世論調査(1994年)「エネルギー・環境問題(2)」 (10-05-01-05)
エネルギー・原子力に関する世論調査(1994年)「電力・原子力」 (10-05-01-06)
エネルギー・原子力に関する世論調査(1994年)「原子力発電の安全性」 (10-05-01-07)
エネルギー・原子力に関する世論調査(1994年)「エネルギー・原子力の情報」 (10-05-01-08)
エネルギー・原子力に関する世論調査(1994年)「核燃料リサイクル」 (10-05-01-09)
エネルギー・原子力に関する世論調査(1994年)「国際比較」 (10-05-01-10)

<参考文献>
(1)社団法人エネルギー・情報工学研究会議:エネルギー・原子力に関する世論調査と国際比較<報告書> 1995年1月
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