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<概要>
 昭和59年度に発生した放射性同位元素等取扱事業所に係る事故(放射線障害防止法令に基づき科学技術庁(現文部科学省)に報告のあったもの)は、被ばく1件、汚染1件であった。なお、いずれの事故についても周辺公衆への影響はなかった。
<更新年月>
1998年05月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 昭和59年度に発生した放射性同位元素等取扱事業所に係る事故(放射線障害防止法令に基づき科学技術庁(現文部科学省)に報告のあったもの)は、被ばく1件、汚染1件で、その概要は次のとおりである。また、周辺公衆への影響はなかった。

(1)昭和60年2月15日、日本原子力研究所大洗研究所(現日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター)において、同研究所材料試験炉で生産したイリジウム192約6,500キュリー(240TBq)を輸送するため、輸送容器に移し替え作業中、作業員2名が2.9レム(290ミリグレイ)及び2.6レム(260ミリグレイ)の被ばくを受けた。

(2)昭和60年3月1日、神戸大学医学部附属病院において、同病院地階倉庫内よりラジウム226の管4本〔合計約10ミリキュリー(370MBq)〕が収納されている保管庫が発見され、調査したところ、同保管庫の引き出しに放射性同位元素による汚染があることが判明した。除染後異常は認められていない。

<関連タイトル>
放射性同位元素等取扱事業所における事故等の年度推移(1998年度まで) (03-05-04-01)
放射性同位元素 (08-01-03-03)
放射性同位元素等取扱施設からの放射線(能) (09-01-02-07)

<参考文献>
(1)原子力安全委員会(編):「昭和59年度の放射性同位元素取扱施設の事故・故障(放射線障害防止法に基づき報告があったもの)」、昭和60年度版 原子力安全白書、147-148、372. (1985)
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