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<概要>
 昭和56年4月以降、昭和57年3月末までに発生した放射性同位元素に係る事故は、被ばく事故1件であった。この事故による周辺公衆への影響はなかった。
<更新年月>
1998年05月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 昭和56年4月以降、昭和57年3月末までに発生した放射性同位元素に係る事故等(放射線障害防止法令に基づき科学技術庁(現文部科学省)に報告のあったもの)は被ばく事故1件で、その概要は次のとおりである。また、周辺公衆への影響はなかった。

(1)昭和56年5月国立がんセンターにおいて放射線治療に先だち体腔内照射装置から模擬線源を取り出すべきところ、誤って本線源〔コバルト60、1キュリー(37GBq)〕を取り出し、放射線作業従事者等17名がこれにより被ばくした。そのうち、最大許容被ばく線量を超えた者は1名で、その全身被ばく線量は約11レム(0.11グレイ)局所被ばく線量は約200〜1,350レム(2〜13.5グレイ)と推定されている。関係者の健康診断を行ったところ異常は認められなかった。

<関連タイトル>
放射性同位元素等取扱事業所における事故等の年度推移(1998年度まで) (03-05-04-01)
放射性同位元素 (08-01-03-03)
放射性同位元素等取扱施設からの放射線(能) (09-01-02-07)

<参考文献>
(1)原子力安全委員会(編):「昭和56、57年度の放射性同位元素取扱施設の事故・故障(放射線障害防止法に基づき報告があったもの)」、昭和58年度版 原子力安全白書、436、668、(1983)
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