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<概要>
 昭和58年度に発生した放射性同位元素等取扱事業所に係る事故は、盗難1件、紛失1件であった。なお、いずれの事故についても周辺公衆への影響はなかった。
<更新年月>
1998年05月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 昭和58年度に発生した放射性同位元素等取扱事業所に係る事故(放射線障害防止法令に基づき科学技術庁(現文部科学省)に報告のあったもの)は、盗難1件及び紛失1件で、その概要は次のとおりである。また、周辺公衆への影響はなかった。

(1)昭和58年8月13日、茨城県水海道市内において夜光塗料を塗ったクロック(目覚し時計)の文字板〔プロメチウム147、1枚当たり約50マイクロキュリー(1.8MBq)〕約28,700枚を積載した車が盗難にあったことが判明したが、同月16日千葉県野田市において発見された。

(2)昭和58年11月8日、山口県厚生農業協同組合連合会、周東総合病院において、腫瘍の治療終了後、治療に使用したラジウム226収納線源〔1ミリキュリー(37MBq)及び1.4ミリキュリー(5.2MBq)を合計16本使用〕を確認したところ、15本しかなく、1本が紛失していることが判明した。
 紛失した線源は探索の結果、同月20日柳井市ゴミ捨場から発見された。

<関連タイトル>
放射性同位元素等取扱事業所における事故等の年度推移(1998年度まで) (03-05-04-01)
放射性同位元素 (08-01-03-03)
放射性同位元素等取扱施設からの放射線(能) (09-01-02-07)

<参考文献>
(1)原子力安全委員会(編):「昭和58年度の放射性同位元素取扱施設の事故・故障(放射線障害防止法に基づき報告があったもの)」、昭和59年度版 原子力安全白書、139、324 (1984)
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