腫瘍

腫瘍 しゅよう

 生体内において、その個体自身に由来する細胞でありながら、個体全体の調和を破り、他から制御をうけることなく、過剰の発育をとげる組織である。腫瘍のうち悪性のものは一般的に癌と総称されている。固有の腫瘍成分である実質と血管を含む支持組織である間質とに区別される。腫瘍はその発生母組織により、上皮性および非上皮性に大別される。上皮性としては、扁平上皮および腺上皮の腫瘍で、非上皮性としては、結合組織、血管、造血組織、筋組織、神経組織の腫瘍である。悪性の上皮性腫瘍は「癌腫」、悪性の非上皮性腫瘍は「肉腫」、造血組織の腫瘍は「白血病」と呼ばれる。上皮組織と非上皮組織の混合する腫瘍は、混合腫瘍という。


<登録年月> 1998年01月

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