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<概要>
 平成4年度、我が国の原子力発電所の時間稼動率及び設備利用率は、営業運転中の全発電所(42基、総発電設備容量3,441.9万キロワット)平均で、時間稼動率は75.1%、設備利用率は74.2%であった。
 全プラントの運転状況を見ると、前年度に比べて、設備利用率が増加した。主な要因は、中間停止等その他による発電損失割合が減少したことである。
<更新年月>
1998年05月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 平成4年度、我が国の原子力発電所の時間稼動率を 表1-1表1-2 に、設備利用率を 表2-1表2-2 に示した。これらの表によれば、営業運転中の全発電所(42基、総発電設備容量3,441.9万キロワット)平均で、時間稼動率は75.1%、設備利用率は74.2%であった。全プラントの運転状況を見ると、前年度に比べて、設備利用率が増加した。主な要因は、中間停止等その他による発電損失割合が減少したことである。
 BWRの設備利用率が減少した主な要因は、故障・トラブルによる損失割合が増加したことである。またPWRの設備利用率が増加した要因は、定期検査による損失割合が減少したことによる。平成4年度中に定期検査を終了したプラントの平均検査期間は352日(11.7月)となり、平成3年度と比較して55日(1.8月)増となっている。これは、平成元年度が、美浜発電所 2号機の蒸気発生器伝熱管損傷事象の影響及び夏期の電力供給確保のための計画段階からの運転期間の調整により、相対的に平均運転期間が短かったためである。
 故障・トラブルによる運転停止頻度及び故障・トラブルの件数は、ここ数年低い水準で推移している。
 平成4年度の新規運転プラントは次の1機である。
  関西電力(株)  大飯原子力発電所 4号機 (PWR 118.0万キロワット)
        (平成5年2月2日運開)
<図/表>
表1-1 我が国の原子力発電所の時間稼動率
表1-1  我が国の原子力発電所の時間稼動率
表1-2 我が国の原子力発電所の時間稼動率
表1-2  我が国の原子力発電所の時間稼動率
表2-1 我が国の原子力発電所の設備利用率
表2-1  我が国の原子力発電所の設備利用率
表2-2 我が国の原子力発電所の設備利用率
表2-2  我が国の原子力発電所の設備利用率

<関連タイトル>
日本の原子力発電所の時間稼働率の推移(2004年度まで) (02-05-02-01)
日本の原子力発電所の設備利用率の推移(2004年度まで) (02-05-02-02)
平成4年度我が国の原子力発電所の時間稼動率及び設備利用率 (12-01-01-14)

<参考文献>
(1) 通商産業省資源エネルギー庁公益事業部原子力発電安全管理課編、平成5年度版(平成4年度実績)原子力発電所運転管理年報
(2) 科学技術庁原子力安全局編(平成5年):平成4年度の原子力発電所における設備利用率について、原子力安全委員会月報、通巻第175号
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