昭和61年度我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率 (12-01-01-08)

＜本文＞
　昭和61年度においては、日本原子力発電（株）敦賀発電所2 号機（116 万kW）1基が新たに営業運転を開始した。この結果、昭和61年度において全国の営業運転中の電気事業用の原子力発電所の数は33基、設備容量は2,568.1 万kWとなった。
　我が国の電気事業用の原子力発電所は、昭和41年に商業用原子力発電所が初めて運転を開始して以来、昭和50年前後に初期トラブルや応力腐食割れ（SCC）等のため、設備利用率は40〜50％程度と低迷した。その後、設備の改善等を実施し、昭和55年度以降は順調に推移し、昭和61年度は75.7％と良好な実績であった（表１参照）。また、設備利用率については、先進国の中でも良好な成績を示している。
　なお、昭和61年度の電気事業用の原子力発電所の発電電力量は約1,673 億kWh に達し、電気事業用の年間発電電力量の約28％を占めるに至っている。
　また時間稼動率については表２及び表３に示すように平均で76.9％であった。

＜図／表＞

＜参考文献＞
（1）原子力委員会編（1987）：我が国の原子力発電所時間稼働率及び設備利用率（過去10年間）、昭和62年版原子力白書、430-433.
（2）（社）火力原子力発電技術協会（1987）：原子力発電所の運転状況、昭和62年版（昭和61年度実績）原子力発電所運転管理年報、17-184．
（3）（社）火力原子力発電技術協会（1987）：ユニット別設備利用率、ユニット別設備稼働率、昭和62年版原子力発電所運転管理年報、44-118．
（4）科学技術庁原子力安全局編（1987）：我が国原子力発電所の設備利用率、我が国の原子力発電の原子力発電所の時間稼働率、原子力安全委員会月報．