<解説記事ダウンロード>PDFダウンロード

<概要>
 昭和60年度においては、原子力発電所の時間稼動率は77.2%、設備利用率は76.0%であった。
<更新年月>
1998年05月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 昭和60年度においては、東京電力(株)福島第二原子力発電所 3号機( 110万kW)・柏崎刈羽原子力発電所 1号機 110万kW)、関西電力(株)高浜発電所 4号機(87万kW)、九州電力(株)川内原子力発電所 2号機(89万kW)の 4基が新たに営業運転を開始した。この結果昭和60年度において全国の営業運転中の原子力発電所は32基、設備容量は 2,452.1万kWである。
 我が国の原子力発電所は、昭和41年に商業用原子力発電所が初めて運転を開始して以来、昭和50年前後に初期トラブルや応力腐食割れSCC)等のため、設備利用率は40〜50% 程度と低迷した。その後、設備の改善等を実施し、昭和55年度以降は順調に推移し、昭和60年度は76.0% となった( 表1 参照)。また、最近の設備利用率については、先進国の中でも極めて良好な成績を示している。
 なお、昭和60年度の発電電力量は約 1,590億kWに達し、電力供給の約26% を占めるに至っている。
 また時間稼働率については 表2 及び 表3 に示すように平均で77.2% であった。
<図/表>
表1 設備利用率
表1  設備利用率
表2 時間稼働率
表2  時間稼働率
表3 我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率(昭和60年度)
表3  我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率(昭和60年度)

<関連タイトル>
日本の原子力発電所の時間稼働率の推移(2004年度まで) (02-05-02-01)
日本の原子力発電所の設備利用率の推移(2004年度まで) (02-05-02-02)
昭和60年度原子力発電所の事故・故障 (12-01-02-07)

<参考文献>
(1)原子力委員会編(1987):我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率(過去10年間)、昭和61年版原子力白書、272-275.
(2)(社)火力原子力発電技術協会(1986):原子力発電所の運転状況、昭和60年度原子力発電所運転管理年報、17-181.
(3)(社)火力原子力発電技術協会(1986):ユニット別設備利用率、ユニット別設備稼働率、昭和60年度原子力発電所転管理年報、42-108.
(4)科学技術庁原子力安全局編(1986):我が国の原子力発電の設備利用率、我が国の原子力発電の時間稼働率、原子力安全委員会月報.
JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ