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<概要>
 1986から2005年度までのわが国の試験研究用原子炉施設および研究開発段階にある原子炉施設における放射線業務従事者の被ばく状況の推移をまとめた。
<更新年月>
2007年12月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 わが国の試験研究用原子炉施設および研究開発段階にある原子炉施設における放射線業務従事者数、総被ばく線量、平均被ばく線量の1986年度から2005年度までの推移を表1−1表1−2表1−3および表1−4に示す。これらの施設での放射線業務の全従事者数は1998年度の8499人をピークに減少傾向になり、最近では6000人前後の水準である。これは主として、新型転換炉原型炉ふげん発電所での放射線業務従事者の減少によるものである。
 平均被ばく線量は、1990年度以前の1.1〜1.3ミリシーベルトにくらべて、1991年以降は減少してきている。特に、ふげん発電所での被ばく線量が顕著に低下し、2003年以降は平均被ばく線量が1ミリシーベルトを超える施設はなくなり、全施設での平均も0.1ミリシーベルトを下回る水準まで低下した。なお、法令に定める線量当量限度は、年間50ミリシーベルトである。
(前回更新:2004年6月)
<図/表>
表1−1 わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(1/4)
表1−1  わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(1/4)
表1−2 わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(2/4)
表1−2  わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(2/4)
表1−3 わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(3/4)
表1−3  わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(3/4)
表1−4 わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(4/4)
表1−4  わが国の試験研究用原子炉施設などにおける放射線業務従事者被ばく状況の推移(4/4)

<関連タイトル>
わが国の試験研究用および開発中の原子炉一覧(2003年12月) (03-04-01-02)
日本の研究炉の事故・故障の推移(1982年度〜2003年度) (03-04-08-01)

<参考文献>
(1)原子力安全委員会(編):原子力安全白書、昭和62、63年版、平成元-11年版、大蔵省印刷局
(2)原子力安全委員会(編):原子力安全白書、平成12年版?平成17年版、財務省印刷局
(3)原子力安全委員会:原子力安全白書
(4)原子力公開資料センター:報告書など
(5)原子力安全委員会ホームページ:原子力安全データ集、4.平成17年度放射線業務従事者の線量当量
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