<本文>
昭和63年度に発生した放射性同位元素等取扱事業所に係る事故(放射線障害防止法令に基づき科学技術庁(現文部科学省)に報告のあったもの)は紛失2件であった。また、周辺公衆への影響はなかった。
(1)昭和63年12月8日、飯塚産婦人科病院に対する科学技術庁(現文部科学省)の立入検査の結果、所持しているはずの
ラジウム226密封小線源〔1ミリキュリー(37MBq)×5本〕が所在不明であることが判明。当該線源については、購入当初(昭和56年12月)から使用した旨の記録はなく、購入後早い時期から所在不明であったと推定される。
(2)平成元年2月17日、福岡赤十字病院で所持していたコバルト60密封小線源の使用を廃止し、(社)日本アイソトープ協会に引き渡そうとしたところ、コバルト60〔2ミリキュリー(74MBq)〕の針13本のうち4本が紛失していることが判明した。なお、当該線源は昭和33年1月から昭和39年7月までの間、
放射線治療に使用されていたもの。
<関連タイトル>
放射性同位元素等取扱事業所における事故等の年度推移(1998年度まで) (03-05-04-01)
放射性同位元素 (08-01-03-03)
放射性同位元素等取扱施設からの放射線(能) (09-01-02-07)
<参考文献>
(1)原子力安全委員会(編):「昭和63年度の放射性同位元素取扱施設の事故・故障(放射線障害防止法に基づき報告があったもの)」、平成元年度版 原子力安全白書、155、383、(1989)