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<概要>
 平成12年度(2000年度)におけるわが国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率は、営業運転中の全原子力発電所(51基)平均で、それぞれ81.7%、82.1%と高い水準を示した。
<更新年月>
2003年03月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 平成12年度(2000年度)のわが国(日本)の原子力発電所の設備利用率は、営業運転中の全原子力発電所(51基、総発電設備容量4,491.7万kW)平均で81.7%、また、時間稼働率は、平均で82.1%であった。
 わが国の電気事業用の原子力発電所は、1966年に日本原子力発電(株)・東海発電所(GCR:16.6万kW)が初めて営業運転を開始し、1975年前後に初期トラブルや応力腐食割れ(SCC:Stress-Corrosion Cracking)等によって設備利用率は40〜50%で低迷したが、その後、設備の改善などを実施し、1983年度に時間稼働率及び設備利用率ともに70%を超えて以来、10年以上にわたり70%台の高い比率を維持してきた。そして、1995年には80%を超えた。
 2000年度のわが国の原子力発電所の設備利用率及び時間稼働率を 表1-1表1-2 に示す。また、炉型別の設備利用率及び時間稼働率の総合平均を 表2 に示す。
 設備利用率及び時間稼働率の定義はつぎのとおり:
(1)設備利用率=(発電電力量/(認可出力×暦時間))×100(%)
(2)時間稼働率
・ユニットの時間稼働率
 時間稼働率=(発電時間/暦時間)×100(%)
・発電所別、電力会社別、合計の時間稼働率(出力按分をした平均時間稼働率)
 平均時間稼働率=((認可出力×発電時間)の合計/(認可出力×暦時間)の合計)×100(%)
<図/表>
表1-1 2000年度わが国原子力発電所の設備利用率と時間稼働率(1/2)
表1-1  2000年度わが国原子力発電所の設備利用率と時間稼働率(1/2)
表1-2 2000年度わが国原子力発電所の設備利用率と時間稼働率(2/2)
表1-2  2000年度わが国原子力発電所の設備利用率と時間稼働率(2/2)
表2 2000年度わが国原子力発電所の炉型別の設備利用率と時間稼働率
表2  2000年度わが国原子力発電所の炉型別の設備利用率と時間稼働率

<関連タイトル>
日本の原子力発電所の時間稼働率の推移(2004年度まで) (02-05-02-01)
日本の原子力発電所の設備利用率の推移(2004年度まで) (02-05-02-02)
平成12年度わが国の原子力発電所の時間稼働率および設備利用率 (12-01-01-22)

<参考文献>
(1) 経済産業省原子力安全・保安院原子力保安管理課(編):原子力施設運転管理年報 平成13年版(平成12年度実績)、火力原子力発電技術協会(2000年11月)p.33-34、p.37、p.48-51、p.58-61
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