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<概要>
 昭和59年度においては、原子力発電所の時間稼働率は75.3%、設備利用率は73.9%であった。
<更新年月>
2001年12月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 昭和59年(1984年)度における我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率を 表1 に示す。
 昭和59年度においては、原子力発電所の時間稼働率は75.3% 、設備利用率は73.9% であった。
 昭和59年度には、東北電力(株)女川原子力発電所1号機(52.4万kW)、九州電力(株)川内原子力発電所1号機(89万kW)、関西電力(株)高浜発電所3号機(87万kW)が新たに営業運転を開始した。この結果、昭和59年度における全国の営業運転中の原子力発電所は28基、設備容量は2,056.1万kW、発電電力量は約1,266億kWh に達した。この発電電力量は、電力供給の約23% を占めるに至っている。
 我が国の原子力発電所は、昭和41年(1966年)に商業用原子力発電所が初めて運転を開始して以来、昭和50年(1975年)前後に初期トラブルや応力腐食割れ(SC)等のため、設備利用率は40〜50%程度と低迷した。その後、設備の改善等を実施し、昭和55年(1980年)度以降は順調に推移し、昭和59年度には 73.9%に達した( 表2 及び 図1 )。この設備利用率は、世界の軽水炉保有国中で上位に位置している。
<図/表>
表1 我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率(昭和59年度)
表1  我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率(昭和59年度)
表2 原子力発電所の設備利用率の推移(日本)
表2  原子力発電所の設備利用率の推移(日本)
図1 炉型別設備利用率の推移(日本)
図1  炉型別設備利用率の推移(日本)

<関連タイトル>
日本の原子力発電所の時間稼働率の推移(2004年度まで) (02-05-02-01)
日本の原子力発電所の設備利用率の推移(2004年度まで) (02-05-02-02)
昭和59年度原子力発電所の事故・故障 (12-01-02-06)

<参考文献>
(1)原子力委員会(編):我が国の原子力発電所の時間稼働率及び設備利用率(過去10年間)、昭和60年版原子力白書、大蔵省印刷局(1986年1月30日)p.338-341.
(2)科学技術庁原子力安全局(編):我が国原子力発電所の設備利用率、我が国原子力発電の時間稼働率、原子力安全委員会月報(4月号)、通巻第79号、p.16-19(1985年10月)
(3)通商産業省資源エネルギー庁公益事業部原子力発電安全管理課(編):原子力発電所の設備利用率及び時間稼働率、昭和59年度原子力発電所運転管理年報、(社)火力原子力発電技術協会(1985年9月)p.99-141
(4)通商産業省資源エネルギー庁公益事業部原子力発電安全管理課(編):設備利用率、時間稼働率、平成12年版(平成11年度実績)原子力発電所運転管理年報、(社)火力原子力発電技術協会(2000年11月)p.42-61
(5)原子力安全委員会(編):実用発電用原子炉施設の運転状況、昭和60年版原子力安全白書、大蔵省印刷局(1986年1月30日)p.312-313
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