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I.「賛成する/支持する」がまた、増えている
全国的世論調査によれば、アメリカ人は、原子力エネルギーを、将来の重要な電力源と考えている。すなわち、80パーセントの人々は、原子力エネルギーは我々の電力需要に応じる重要なエネルギーであると言っている。また、多くのアメリカ人は、これから15年間使われる電源として、原子力エネルギーを挙げた人は他のどの電源よりも多い。太陽エネルギー(19パーセント)、風力(15パーセント)、天然ガス(14パーセント)石炭と水力(それぞれ13パーセント)に比べて、30パーセントもの多くの人々が、原子力エネルギーを選んでいる(図1参照)。
米原子力エネルギー協会 (Nuclear Energy Institute、NEI) の依頼により、全国から選ばれた1,000人の代表的な成人についての全国的調査は、Bisconti Research Inc. 社(NOP World (正式にはRoper ASW社)の協力を得て、注参照)によって、2004年10月14日〜17日に実施された(誤差3%)。
公衆は、将来の何十年にも亘って、主要な電力源として、原子力エネルギーと太陽エネルギーをそれぞれ、1位と2位に位置付けている。
今、アメリカ合衆国はそれらの期待を近いうちに現実とする段階にある。エネルギー会社16社を巻き込んだ3つのコンソーシアムは、連邦の改善された原子力新プラントの建設・運転に関する許認可プロセスをテストしつつある。議会は、これらの新プラント・計画を支援する2005会計年度予算として、6100万ドルを承認した。これは、コンソーシアムを支える政府・産業の費用分担計画に資金を供給する。地域的には、南部と中西部は、原子力エネルギーを我々のエネルギーの将来にとって重要であるとみなす居住者(83パーセント)の割合が多かった。他の地域でも、明白に、大多数が、同じ見方をしている。西部で77パーセント、北東部で75パーセント。
III. 原子力エネルギーの現在の貢献度はよく知られていない
原子力エネルギーが将来の電力の重要な源であるという公衆の見方にもかかわらず、殆どの人が、今日の原子力エネルギーの貢献度を理解していない(図4参照)。原子力エネルギーは、米国で2番目に大きい電源で、米国の家庭と企業の電力の5分の1を作っている。それでも、11パーセントの人は、今日最も多く使われる電源の1つとして、原子力エネルギーの名をあげた。ほぼ3分の1は、正しく石炭の名をあげた。同様の質問をした1997年の18パーセントからは増加が著しい。
1997年の22パーセントと比較して、28パーセントは、10月の調査で、天然ガスを最も使われた電力源の1つと引用した。電力生産のための天然ガスの使用は、過去7年間にかなり拡大した。
IV. 原子力エネルギーの大気保全に関する利点はよく知られていない
10月の調査でも、原子力エネルギーは大気汚染がないという利益は公衆に広く知られていないことが明らかになった。
原子力エネルギーは、アメリカ合衆国での放出のない最大の電源である。
アメリカの電力の27パーセントは、放出のない電源によって生産される(原子力、水力、太陽は、風力、そして、地熱)。放出のない電力の内の72パーセントを、原子力エネルギーは提供する、水力は、25パーセントを提供し、太陽、風力そして地熱は、全部で2パーセントを提供する。それでも、29パーセントの人は、原子力エネルギーを大気の品質保全のための最善の電源として評価した。原子力エネルギーの大気保全に関する評価は平均値である。原子力の大気汚染がないという利点の認識に大きい男女間の格差がある(図5参照)。男性の43パーセントに比較して、女性の16パーセントが原子力エネルギーを、大気の品質保全のための最高のものと評価した。