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<概要>
平成14年(2002年)の1年間において、原子力安全委員会に対して報告された試験研究用原子炉および研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するもの)に係る事故・故障等は5件である。いずれも放射性物質による環境への影響はなかった。
<更新年月>
2004年01月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 平成14年(2002年)の1年間において、原子力安全委員会に対して報告された試験研究用原子炉および研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するもの)に係る事故・故障等は5件である。いずれも放射性物質による環境への影響はなかった。
1.試験研究用原子炉および研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するものを除く)
 平成14年の1年間において、原子力安全委員会に対して報告された試験研究用原子炉および研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するものを除く)に係る事故・故障等は3件である。内訳は、a)運転中に手動停止したもの:1件、b)運転中に自動停止したもの:2件、である。
 これらの事故・故障等の国際原子力事象評価尺度INES)による評価は、レベル0:3件で、いずれも放射性物質による環境への影響はなかった。
 上記3件の事故・故障等の概要を、表1に示す。
2.研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するもの)
平成14年の1年間において、原子力安全委員会に対して報告された研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するもの)に係る事故・故障等は2件である。内訳は、a)運転中に手動停止したもの:1件、b)運転中に出力低下をしたもの:1件、である。
 これらの事故・故障等の国際原子力事象評価尺度(INES)による評価は、レベル0−:1件、評価対象外:1件で、いずれも放射性物質による環境への影響はなかった。
 上記2件の事故・故障等の概要を、表2に示す。
<注記>事故・故障データの把握期間
 平成14年版原子力安全白書では、事故・故障のデータは暦年(1月1日〜12月31日)で整理されている。暦年整理は平成12年版からで、ちなみに、平成11年版以前の原子力安全白書は財政年度(4月1日〜3月31日)で整理されている。
<図/表>
表1 試験研究用原子炉および研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するものを除く)の事故・故障等一覧(平成14年)
表1  試験研究用原子炉および研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するものを除く)の事故・故障等一覧(平成14年)
表2 研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するもの)の事故・故障等一覧(平成14年)
表2  研究開発段階にある原子炉(発電の用に供するもの)の事故・故障等一覧(平成14年)

<関連タイトル>
原子力施設の故障・トラブル・事故の国際評価尺度 (11-01-04-01)
平成15年試験研究用原子炉および研究開発段階炉における事故・故障 (12-03-01-24)

<参考文献>
(1)原子力安全委員会(編集):原子力安全白書(平成14年版)、独立行政法人国立印刷局(2003年9月1日)p.97,p.102-103
(2)原子力安全委員会:平成14年版原子力安全白書
(上記URLは「原子力安全白書/年報」の一覧で、「平成14年版原子力安全白書」をクリックする)
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