International Nuclear Event Scale. 原子力発電所における故障、卜ラブル、事故などに関する国際的に共通の評価尺度。国際原子力機関(IAEA)と経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)の協力により、原子力発電所で発生する事象の報告の標準化やコミュニケーションを促進するために制定された。1990年5月に試験的運用を開始し、1992年3月に各国での正式採用を勧告した。日本でも同年8月から経済産業省がそれまでの日本独自の評価尺度に代えて採用し、文部科学省もこれを採用している。この評価尺度は、安全上重要ではない事象を示すレベル0から、レベル1〜3の異常な事象、レベル4〜6の事故、及び健康や環境に対して広範な影響をもつレベル7の深刻な事故まで、8段階のレベルに分類している。