<本文>
「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」(以下、「
原子炉等規制法」という。)の規定に基づき、昭和60年度に報告がなされた事故・故障の件数は7件であった。
これら7件の事故・故障等の内訳は、運転中に発生したものが6件で、停止中に発生したものが1件である。運転中に発生したもののうち原子炉が自動停止したものは5件、手動停止したものは1件であった。
これら7件の事故・故障等を管理要素別に分類すると、
保守管理が不適切であったものが3件、操作が不適切であったものが3件、その他1件であった。
なお、以上のいずれの事故・故障等においても原子炉施設周辺環境への影響はなかった。
この他、昭和56年9月1日付け科学技術庁(現文部科学省)長官通達に基づき、報告のあった軽微な故障が3件あった。
昭和60年度の試験研究用原子炉及び研究開発段階にある原子炉における故障・トラブル等についての概要を
表1 に示す。
(原子炉等規制法に基づく報告)
<図/表>
表1 昭和60年度の試験研究用原子炉施設及び研究開発段階にある原子炉施設における故障・トラブル等についての概要
<関連タイトル>
原子力施設の故障・トラブル・事故の国際評価尺度 (11-01-04-01)
昭和60年度試験研究用原子炉における従事者被ばく状況 (12-03-03-07)
<参考文献>
(1) 原子力安全委員会編(1986):昭和60年度の試験研究用及び研究開発段階にある原子炉施設における事故・故障等の概要、昭和61年版原子力安全白書、321.
(2) 科学技術庁原子力安全局編(1986):昭和60年度の試験研究用原子炉及び研究開発段階にある原子炉における事故・故障等について、原子力安全委員会月報7月号、通巻 94 号、39-40.