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<概要>
 「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」の規定に基づき、昭和58年度に報告がなされた事故・故障の件数は5件であった。これら5件の事故、故障等を管理要素別に分類すると、施工管理が不適切であったものが1件、保守管理が不適切であったものが1件、操作が不適切であったものが2件、その他が1件であった。
<更新年月>
1999年08月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」(以下、「原子炉等規制法」という。)の規定に基づき、昭和58年度に報告がなされた事故・故障の件数は5件であった。これら5件の事故、故障等を管理要素別に分類すると、施工管理が不適切であったものが1件、保守管理が不適切であったものが1件、操作が不適切であったものが2件、その他が1件であった。また、これら5件の事故・故障等のうち、運転中に発生したものが2件、停止後に発見または発生したものが3件であった。
 運転中に発生したもの2件は、付属実験設備の不具合に起因して自動停止したものが1件、サンプリング弁の操作不適切により1次系アルゴンガスが漏洩したものが1件であった。停止後に発見または発生したものは、燃料被覆材の不具合、照射済キャプセルの誤引き上げによる作業員の被曝、2次冷却系配管の不具合の3件であった。
 なお、以上のいずれの事故・故障等においても、原子炉施設周辺環境への影響はなかった。
 この他、昭和56年9月1日付け科学技術庁(現文部科学省)長官通達に基づき、報告があった軽微な故障が5件あった。
 昭和58年度の試験研究用原子炉施設及び研究開発段階にある原子炉施設における故障・トラブル等についての概要を 表1 に示す。
(原子炉等規制法に基づく報告)
<図/表>
表1 昭和58年度の試験研究用原子炉施設及び研究開発段階にある原子炉施設における故障・トラブル等についての概要
表1  昭和58年度の試験研究用原子炉施設及び研究開発段階にある原子炉施設における故障・トラブル等についての概要

<関連タイトル>
原子力施設の故障・トラブル・事故の国際評価尺度 (11-01-04-01)
昭和58年度試験研究用原子炉における従事者被ばく状況 (12-03-03-05)

<参考文献>
(1) 原子力安全委員会編(1984):昭和58年度の試験研究用及び研究開発段階にある原子炉施設における事故・故障等の概要、昭和59年版原子力安全白書、289.
(2) 科学技術庁原子力安全局編(1984):昭和58年度の試験研究用原子炉及び研究開発段階にある原子炉における事故・故障等について、原子力安全委員会月報7月号、通巻 10号、9.
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