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<概要>
 「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」の規定に基づき、昭和56年度に報告がなされた事故・故障の件数は9件であった。これら9件の事故、故障等を管理要素別に分類すると、設計管理が不適切であったもの4件、施工管理が不適切であったもの2件及び保守管理等が不適切だったものが3件であった。
<更新年月>
1999年08月   (本データは原則として更新対象外とします。)

<本文>
 「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」(以下、「原子炉等規制法」という。)の規定に基づき、昭和56年度に報告がなされた事故・故障の件数は9件であった。これら9件の事故、故障等を管理要素別に分類すると、設計管理が不適切であったもの4件、施工管理が不適切であったもの2件及び保守管理が不適切であったものが3件であった。また、これら9件の事故・故障等のうち、運転中に発生したものが7件、停止後に発見されたものが2件であった。運転中に発生した7件のうち、附属実験設備の異常により自動停止したものが2件、検出器からの誤信号により自動停止したものが1件、運転操作ミスにより自動停止したものが1件、巡視点検等により不具合を発見し、補修のために原子炉を手動停止したものが3件であった。停止後に発見されたものは JRR-2の円筒型燃料のネジの破損 JRR-3における制御棒に係る不具合の2件であった。
 なお、以上のいずれの事故・故障等においても、原子炉施設周辺環境への影響はなかった。
 この他、昭和56年9月1日付け科学技術庁(現文部科学省)長官通達等に基づき報告のあった軽微な故障が11件であった。
 昭和56年度の試験研究用原子炉施設及び研究開発段階にある原子炉施設における故障・トラブル等についての概要を 表1 に示す。
(原子炉等規制法に基づく報告)
<図/表>
表1 昭和56年度の試験研究用原子炉施設及び研究開発段階にある原子炉施設における故障・トラブル等についての概要
表1  昭和56年度の試験研究用原子炉施設及び研究開発段階にある原子炉施設における故障・トラブル等についての概要

<関連タイトル>
原子力施設の故障・トラブル・事故の国際評価尺度 (11-01-04-01)
昭和56年度試験研究用原子炉における従事者被ばく状況 (12-03-03-03)

<参考文献>
(1) 原子力安全委員会編(1983):昭和56年度及び57年度の試験研究用及び研究開発段階にある原子力施設における事故・故障等の概要、昭和58年版原子力安全白書、615-616.
(2) 科学技術庁原子力安全局編(1982):昭和56年度の試験研究用原子炉及び研究開発段階にある原子炉における事故・故障等について、原子力安全委員会月報8月号、通巻47号、8-9.
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