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<概要>
 日本の原子力発電規模は、2005年が約4,712万kWe、2010年が約5,683万kWeと見込まれている。天然ウラン需要量は、それぞれ約11,100stU3O8、約14,300stU3O8と見込まれている。
 2003年の日本のウラン需要量は、世界のウラン需要量の約12%を占めた。2010年には世界のウラン需要量の約17%に達するものと予測される。
<更新年月>
2005年08月   

<本文>
 わが国の天然ウラン需要見通しを表1に示す。日本の原子力発電規模は、2005年が約4,712万kWe、2010年が約5,683万kWeと見込まれている。これに対応するウラン需要量は、それぞれ約8,500tU(11,100ショートトンU3O8)、約11,000tU(14,300ショートトンU3O8)と見込まれている。また、ウラン累積需要量は、2005年、2010年において、それぞれ約19.7万tU程度、約25万tU程度と予想されている。
 2003年の日本のウラン需要量は、世界のウラン需要量の約12%を占めた。2010年には世界のウラン需要量の約17%に達するものと予測される(表2参照)。
 わが国は、これまで長期購入契約などにより約20万tU(262,500stU3O8)を確保してきているが(表3参照)、今後のウランの需要量を確保するためには、なお一層ウラン資源の安定確保に努力する必要がある。
<図/表>
表1 わが国の天然ウラン需要見通し
表1  わが国の天然ウラン需要見通し
表2 世界における年間ウラン必要量
表2  世界における年間ウラン必要量
表3 わが国のウラン購入契約状況
表3  わが国のウラン購入契約状況

<関連タイトル>
ウラン生産国と資源状況 (04-02-01-06)
日本のウラン必要量と必要量を確保する手段 (04-02-01-08)
世界のウラン資源量と需給予測(レッドブック2003) (04-02-01-07)
ウラン粗製錬 (04-04-01-01)
世界のウラン製錬施設 (04-04-01-05)

<参考文献>
(1)日本原子力産業会議(編):原子力ポケットブック2005年版(2004年7月)、p.186
(2)OECD/NEA, IAEA: Uranium 2003: Resource, Production and Demand, OECD(2004), p.50,p.160
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