<大項目> 原子力発電
<中項目> 原子力発電所の立地・建設・運転・保守
<小項目> 運転管理体制と教育・訓練
<タイトル>
原子力発電所の保修員訓練 (02-02-04-05)

<概要>
 保修訓練センターは、発電所における技術者の技術・技能向上をはかることを目的として、原子力発電所定期検査、保修工事に携わる保修員および協力企業技術者の育成をはかり、原子力発電所の安全・安定運転の確保に万全を期すために設置された。原子力発電所の保修員は、入社後原子力の導入教育を受け、その後現場に配属され、原子炉および電気、タービン設備について経験者の指導監督を受けつつ基礎的知識・技術を修得するとともに、この保修訓練センターに派遣され、原子力発電設備の保修に必要な実務知識、技術、技能について講義および訓練設備を利用した研修を受けることになっている。
<更新年月>
2005年08月   

<本文>
 保修員の教育訓練は、表1表2のような養成パターンに基づき、保修経験、能力の段階に応じた保修技術研修、および一般研修について、計画的に実施している。
1.保修訓練施設
 本格的な保修訓練センターは、1981年に東京電力福島第一原子力発電所構内に国内で初めて設置された。以来、各電気事業者(電力会社等)が次々に開設し、2005年8月現在、全国12箇所に設置されている(表3−1表3−2表3−3表3−4)。各施設はそれぞれ特徴をもっているが、ポンプ、弁(図1)、電動機、遮断器、計測制御機器(図2)等の発電所の基本的構成機器、並びに原子炉容器下部、蒸気発生器水室部、制御棒駆動水圧装置(図3)、主蒸気逃し安全弁(図4)、核計装盤等原子力発電所特有の訓練設備が設けられている。
2.保修訓練の特徴
 保修訓練センターでは、原子力発電所の主要な設備の実機もしくは実物大で模擬した設備による実技訓練を主体に、専門技能のほか、原子炉の保安、放射線防護など原子力発電所特有の教育訓練を行なっている。訓練は「できるだけ実物を活用し、自ら手を触れて、肌で体得すること」に重点をおいて行なっている。また、訓練生が一層理解しやすいようにCAI(パソコンを利用した学習装置)、カットモデルなどの視聴覚教材を取り入れている。
 3.保修訓練コース
 保修訓練コースの例を表4に示す。訓練は機械、電気、計測制御に分けて実施し、訓練生は数名から10名程度、訓練期間は2日から5日が標準で、講師は電力会社員やメーカの技術者が担当している。
<図/表>
表1 保修員の養成パターン(例1)
表2 保修員の養成パターン(例2)
表3−1 保修訓練施設の概要(1/4)
表3−2 保修訓練施設の概要(2/4)
表3−3 保修訓練施設の概要(3/4)
表3−4 保修訓練施設の概要(4/4)
表4 保修訓練コース(例)
図1 弁の分解・点検
図2 計測機器の校正
図3 制御棒駆動用水圧制御装置
図4 逃し安全弁

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<参考文献>
(1)(独)原子力安全基盤機構安全情報部(編集・発行):平成17年版(平成16年度実績)原子力施設運転管理年報、(2004年9月)p.327−332
(2)日本原子力発電(株)総合研修センター: パンフレット 総合研修センター
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