溶液にしたとき、イオンに解離して電荷を持ち、その溶液が電気伝導性を示す物質をいう。体液は電解質の溶液であり、その濃度は一定している。特に無機の電解質は、体内の水の移動と内部環境のpHを一定に維持するうえで重要である。5グレイ以上の線量を全身に被ばくすると、小腸の絨毛上皮が脱落したまま腸上皮の再生は十分行なわれなくなる。そのため腸での吸収能は低下し、できた潰瘍部からは電解質を含んだ体液が流失する。また副腎皮質からミネラルコルチコイドの分泌が増加し、尿でのナトリウム再吸収等に作用し、ついには電解質平衡異常を引き起こす。