混濁

混濁 こんだく

 水晶体のような透明な部位に濁りが生ずることをいう。水晶体が混濁したとき、これを白内障と呼ぶが、一点の混濁もない水晶体は実際は存在しないといわれる。したがって、白内障の診断基準は必ずしも明確ではない。水晶体の混濁がなぜ生ずるかについても不明な部分が多いが、通常、先天性のものと後天性のものに大別される。 老人性白内障は、後天性水晶体混濁の代表である。これは、40才を過ぎた頃からいつとはなしに次第に水晶体が混濁してくるもので、40才で約10%、50才で約25%、60才で約50%の人が老人性白内障にかかっているといわれる。薬物による白内障、放射線による白内障も後天性白内障である。視力障害と水晶体混濁の程度は必ずしも平行せず、むしろ混濁の位置や大きさが視力に関係するといわれる。


<登録年月> 1998年02月

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