物質が、光学顕微鏡では確認できない程度に小さな粒子として媒質中に分散している状態をコロイド状態という。この分散系をコロイドといい、分散粒子をコロイド粒子又は単にコロイドと呼ぶ。コロイド粒子の直径は1〜500nm程度の範囲にあり、103〜109個の原子を含んでいる。通常、コロイドは、液体の分散媒に固体粒子が分散されている系(ゾルと呼ばれる)を指すことが多い。粒子が正の電荷を持つものを正コロイド、負の電荷を持つものを負コロイドという。水を媒質とするゾルのうち、粒子の親水性の高いものを親水コロイドという。