受動的安全性と区別されないで使われることが多い用語。受動的安全性(あるいは静的安全性)とは、システムに生じた危険が、システム外からの操作、信号などの入力なしに、システム自体の有するメカニズムによって排除・抑制されることをいう。この場合のメカニズムとは、システムに含まれる物質の物理的、化学的性質やシステム内で作用する自然法則(重力、自然対流など)により実現される機能をいう。これに対し固有の安全性(inherent safety)とは、危険の生じる可能性そのものが取り除かれた場合をいうとの考えがある。例えば、不燃材料のみを用いたシステムは火災に対して固有安全であると考える。