鉱さいは、スラグまたはカラミともいい、製錬過程における不要部分のあつまりを指すが製錬の重要な因子の一つである。鉱さいは、SiO2(酸性成分)と金属酸化物(塩基性成分)から成る人工の共融体で、製錬過程における不要部分のあつまりであるが、製錬において不純物の除去など、鉄鉱精錬(脱硫)、銅精錬などで重要な役目を有する。スラグの酸性と塩基性の程度を示すために、非鉄製錬ではケイ酸度(次式)という指標を用いる。ケイ酸度=(SiO2中の酸素量)/(塩基性酸化物中の酸素量)。ウラン鉱石の精錬においても鉱さいが発生する。これをミルテーリングと呼ぶ。