高温構造設計

高温構造設計 こうおんこうぞうせっけい

 軽水炉では運転温度が低いので、機器の構造設計では延性破断、過大な塑性変形、疲労破損、弾塑性座屈等の解析を行っているが、高速炉では運転温度が高く、機器配管材料は約400度といわれるクリープ域を越えた特性評価が重要である。炉心出入口温度差が約150度と大きく、冷却材にナトリウムを使用しているので、原子炉の起動、停止、スクラムや異常時の機器構造材に対する熱過渡温度変化による熱応力も大きい。従って、原子炉容器内面には過度の熱応力を緩和するサーマルライナーがある。この様に高速炉構造設計は断熱構造や、炉容器炉壁の冷却、薄肉配管の採用など特徴的な高温構造設計が必要である。非弾性解析コードなども開発されている。


<登録年月> 1998年02月

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