原子炉スクラム

原子炉スクラム げんしろすくらむ

 原子炉の運転状態に異常が発生した場合に原子炉を緊急停止させること。原子炉に設置されている検出器の信号が原子炉の運転条件の限界範囲(スクラム条件)を超えた場合、自動的に制御棒を挿入し負の反応度を加えて、すみやかに原子炉を停止させるようになっている。原子炉ペリオド、原子炉出力、原子炉圧力、原子炉水位、地震動等がスクラム系へつながる変量信号の代表的なものである。また、異常時には運転員の判断により、スクラムボタンを用いて手動で緊急停止させることもできる。PWRの場合には、原子炉トリップとも呼ばれる。


<登録年月> 2010年10月

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