原核生物

原核生物 げんかくせいぶつ

 前核生物、原生核生物ともいう。真核生物に対立する用語で、細菌およびらん藻に代表される生物のことである。染色体はDNA分子がほとんど裸のまま細胞のほぼ中心部にあるが、核膜はなく、構造的に細胞質から区別できない。また、核膜や染色体構造、仁やヒストンとDNAの結合が認められず、有糸分裂が起こらない。細胞質構造がなく、原形質流動が観察されない。リボソームは、70s型でタンパク質合成はクロラムフェニコールにより阻害されるが、シクロヘキシミドでは阻害されない。微小管構造がみられず、鞭毛は1本の単純構造である。原核生物の細胞壁にみられるムラミン酸は真核生物には認められず、ステロイド類は原核生物にはない。


<登録年月> 1998年02月

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