限界熱流束比

限界熱流束比 げんかいねつりゅうそくひ

 限界熱流束と実際の運転条件における局所的な熱流束の比である。したがって通常の運転条件では、限界熱流束比は1より大きく、値が大きいほどバーンアウトに対する余裕が大きいことになる。許容される最小の限界熱流束比を最小限界熱流束比という。BWRでは1970年代まで、バーンアウトに対する余裕を最小限界熱流束比で規定していたが、その後燃料集合体の出力に関して同じように定義される「最小限界出力比」によって、非局所的に規定する方針に切り替えた。PWRでは、限界熱流束比とほとんど同じ意味の「DNB(核沸騰限界)比」という概念が使われている。すなわち現在でもバーンアウト余裕を局所的に評価している。


<登録年月> 1998年02月

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