限界熱流束

限界熱流束 げんかいねつりゅうそく

 沸騰伝熱において熱負荷が増加して発生する気泡が増大すると、ある点で伝熱効率のよい核沸騰が維持できなくなり、加熱面が蒸気膜で覆われた膜沸騰への突然の遷移がおこる。この現象を一般に沸騰危機という。膜沸騰は伝熱効率が悪いので加熱面の温度は飛躍的に上昇して焼き切れる(バーンアウトする)ことが多い。このために遷移そのものをバーンアウトということも多い。遷移点での熱流束(単位面積あたりの熱流)を限界熱流束という。また上記のような事情からバーンアウト熱流束ともいう。


<登録年月> 1998年02月

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