クロマチン

クロマチン くろまちん

 染色質(chromatin)ともいう。本来は真核細胞の有糸分裂間期の染色体に名づけられたものであるが、生化学的には組織、細胞から単離したDNA 核蛋白質複合体を呼ぶようになった。すなわち真核生物の核内に存在する好塩基性物質であり、DNA塩基性核蛋白質(ヒストン)複合体を主成分とし、非ヒストン蛋白質および少量のRNAを含む集合体をいう。クロマチンは細胞周期の各期、遺伝的活性化、不活性化状態でその構造は著しく変わる。M期では、高次構造体としての染色体となり、間期では分散している。


<登録年月> 1998年02月

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