クリープ くりーぷ
材料が高温で使用されると、一定応力下で、物体の塑性変形が時間とともに次第に増加する現象をいう。結晶粒界における粘性流れや結晶内の滑りが原因であると考えられている。鋼では300℃ぐらいで始まり、一定温度・一定荷重下のクリープは、時間の順に第1期(ひずみ速度が漸減する時期)、第2期(ひずみ速度が一定の段階)及び第3期(ひずみ速度が増大しついに破断に至る段階)の3期に分けられる。工学的には、高温におけるクリープ速度とクリープ破断強度が重要である。