空気中濃度限度

空気中濃度限度 くうきちゅうのうどげんど

 誘導空気中濃度限度の略称。放射線防護のため基本的には線量当量限度が定められているが、放射性核種の摂取による内部被曝を制限するためには、実務的に線量当量よりも放射性核種の放射能の方が管理しやすいため、放射性核種の年摂取限度(ALI)が定められている。実際の作業環境ではALIを使用するにもなお運用上に困難がある。そこで内部被曝経路を呼吸によるもののみと仮定し、年摂取限度を放射線業務従事者の年間の呼吸量で除したもの、すなわち作業時間中の作業空間の平均濃度限度を用いる。これを誘導空気中濃度(DAC)限度といい、Bq/cmで表す。


<登録年月> 1998年02月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ