極小磁界

極小磁界 きょくしょうじかい

 磁気ミラー型のプラズマ閉じ込め装置で発生するプラズマの不安定性の問題を解決するために考案された原理。極小磁場又は磁気井戸とも呼ばれる。この原理は、磁気があらゆる方向に対して極小になっていれば、プラズマのポテンシャルはそこで極小になっているため、その点のまわりでプラズマは安定に閉じ込められるということである。旧ソ連のIoffe(ヨッフェ)が1961年の第1回プラズマ物理及び制御核融合に関する国際会議において、極小磁界配位のミラー装置による研究成果を発表した。これ以降、世界の磁気ミラー型装置は一斉に極小磁界の原理を採用することになり、磁気ミラーの研究は急速に進歩した。


<登録年月> 2010年12月

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