カランドリアタンク

カランドリアタンク からんどりあたんく

 重水減速炉において減速材の重水を入れるタンクをいう。カランドリアとは、蒸発缶の多岐管型の加熱管群を指す英語で、それと似た形状であるためにこの名称が付けられた。カランドリアタンクの内部には、両管板をつないで水平に正方ピッチにカランドリア管が配置され、その中に圧力管が収納されている。重水減速炉は軽水炉のような原子炉圧力容器を持たず、圧力管が圧力バウンダリを形成しており、その内部に燃料集合体が装荷され、冷却材も圧力管内を流れている。圧力管とカランドリア管の隙間には、熱絶縁のために炭酸ガスが充填されている。


<登録年月> 2012年05月

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