カバーガス

カバーガス かばーがす

 容器に入った液体が空気に触れて反応することを防ぐ目的で、液面上部に充填する気体をいう。例えば、ナトリウム冷却の高速炉では、液体ナトリウムが活性なので原子炉容器の上部には不活性気体のアルゴンガスを充填する。また、研究炉ではヘリウムが使われている。ただし、カバーガスは不活性気体(希ガス)である必要はなく、原子炉以外では窒素ガスが用いられることもある。原子炉では、窒素が中性子を吸収して半減期が長い放射性の14Cができるので、カバーガスに窒素を用いることは適当でない。


<登録年月> 2012年05月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ