過酸化ラジカル

過酸化ラジカル かさんからじかる

 ラジカル(対にならない電子を有する物質、すなわち遊離基)でROO−の形をしたものを過酸化ラジカルという。電離したイオンや電子、あるいは励起分子などは分子内や分子間でエネルギーのやりとりを行い、分子は水素また陽子を放出して、電子とともにラジカル(遊離基)を形成する。このような化学反応をラジカル反応という。多くの有機物質[RH]の溶液中の反応は酸化反応でRH + OH− → R− + H2Oのように有機物質[RH]から水素が奪われる。生成された有機遊離基R−は酸素があるとROO−をつくる。R− + O2→ ROO−このようにして生成されたROO−を過酸化ラジカルという。


<登録年月> 1998年02月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ