炉心プラズマに投入したエネルギーと核融合反応で生じたエネルギーが、等しくなる条件を臨界プラズマ条件といい、核融合反応で生じたアルファ粒子などの荷電粒子によりプラズマが加熱され、外部から加熱することなく核融合反応が持続する条件を自己点火条件という。これら核融合炉の炉心プラズマに対する条件は(1)プラズマ温度(T)、(2)プラズマ密度と閉じ込め時間の積(n・τ)、の2つの量で表すことができる。両者を横軸、縦軸にとった図をローソン・ダイアグラムといい、上記2つの条件はローソン・ダイアグラムの中の領域として示される。この条件を導いたイギリスの科学者ローソンにちなんで、つけられた用語である。