クラッド

クラッド くらっど

(1) clad。cladは2つの意味に用いられている。ひとつは核燃料を密封する被覆で、中性子吸収が少なく、耐食性の良い合金が用いられる。軽水炉では、ジルコニウム合金、高速炉ではステンレス鋼が用いられる。もうひとつは、材料の表面を覆う耐食性に富んだ薄い層をいい、軽水炉原子炉圧力容器ではステンレス鋼などが内張されておりこの内張り材(厚さ3〜10mm程度)がクラッドである。
(2) crud。crudは、軽水炉一次(原子炉)冷却水中において、配管系の金属材料の腐食によって生ずる腐食生成物のうち、水に溶けないので分散している金属酸化物の総称で、放射化されているので一次(原子炉)冷却系の放射能蓄積の原因となる。crudはChalk River unidentified depositの略といわれている。


<登録年月> 1998年02月

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