臨界安全

臨界安全 りんかいあんぜん

 核分裂性物質は、臨界状態に達すると核分裂連鎖反応が始まり、そのままにしておくと核分裂反応が急増し、いわゆる臨界事故を起こす。核燃料取扱い施設または核燃料輸送中等で臨界事故を起こさない対策を臨界安全という。この臨界到達を防止するためには、核分裂性物質の形状や質量に制限を加えたり、中性子吸収材で囲んだり、周囲に中性子反射材や減速材を置かないようにする等の対策を講ずる。また万一臨界状態に到達したときに、直ぐに未臨界状態に戻るような対策を講ずることを臨界安全に含めていうこともある。


<登録年月> 1998年01月

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