ラド

ラド らど

 放射線の量の一種である「吸収線量」を表す旧CGS単位系の呼称で、“rad”で表されていた。電離放射線が物質と相互作用を行った結果、その物質の単位質量当たりに吸収されたエネルギー量であり、MKS単位系(SI単位)と旧CGS単位系の違いにより、異なった呼称が用いられた。「ラド」はこのうち旧CGS系の単位として利用されていたもので、1gの物質中に吸収されたエネルギー量(100erg)を基準として表したものである。即ち1rad=100erg/gである。現在、吸収線量の単位としては世界的にSI単位系の呼称であるグレイ“Gy”(1Gy=1J/kg=100rad)が広く利用されるようになり、“rad”は使用されなくなった(グレイを参照)。


<登録年月> 2007年08月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ