揚水発電所

揚水発電所 ようすいはつでんしょ

 電力貯蔵方法の一つで、夜間や休日など電力消費量が少ない時間帯の余剰電力を利用して、下部に設けた貯水池から上部に設けた貯水池にポンプで水を汲み上げ貯水しておき、電力消費量の多い時間帯に、上部から下部に放流して水力発電を行い、電力を供給する発電所。揚水に必要な消費電力と比べて放流による発生電力は約70%であり、正味には電力を消費する施設である。ベースロード発電技術である原子力発電所の利用増加、電力需要の時間変動の増大等の下で、我が国では多数の揚水発電所が建設され負荷平準化に役立てられている。なお、上部貯水池が大きくて河川水の貯蔵ができ、一般水力としても利用可能な混合揚水発電もある。


<登録年月> 2010年09月

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