milking。放射平衡が成立している場合、長い半減期をもつ親核種から短寿命の娘核種を繰り返し分離・抽出する操作。親核種から娘核種を分離しても、親核種から再び娘核種が生成するので、適当な時間(普通娘核種の半減期の数倍に時間)をへだてて何回でも繰り返し娘核種を分離・抽出できる。この操作は、乳牛から時間を経てミルクを搾り取るのと同様な操作であるところから、ミルキングと呼ばれている。例えば、長寿命の親核種をイオン交換樹脂などのカラムに吸着させておき、生成する短寿命の娘核種を溶離液を用いて分離する操作のようなもの。ミルキングを行うには、親核種の半減期が娘核種の半減期にくらべて長いことが必要である。ミルキングを行う装置をカウまたはアイソトープ・ジェネレータという。