ミトコンドリア

ミトコンドリア みとこんどりあ

 mitochondria。真核生物細胞の細胞小器官の一つ。すべての真核細胞中にみられる細胞小器官で、下等生物から人間にいたるまで総ての好気的生物の細胞に含まれる。その中にトリカルボン酸サイクルを含み、糖の代謝中間物であるピルビン酸をはじめ、アミノ酸、脂質の代謝産物は、ここで二酸化炭素と水に分解され、その際生じるエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)の形として蓄積される。これは回転楕円体の形をしており、その内部にはクリステとよばれる2重膜のひだを多く有し、これにトリカルボン酸サイクルに関係する多くの酵素や、ATP生産のための電子伝達連鎖等が付着していて流れ作業的に代謝と酸化的リン酸化を行うと考えられている。


<登録年月> 1998年01月

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