慢性リンパ性白血病

慢性リンパ性白血病 まんせいりんぱせいはっけつびょう

 リンパ系の細胞の白血病の慢性疾患である。我国ではきわめて稀な白血病で、高年者にみられ、男性優位である。多くはB細胞性であるが、我国ではT細胞性の比率が高い。ゆっくりと病状は進行し、未治療のまま10年以上生存することも稀でない。T細胞性はやや経過が短い。全身性リンパ節腫大、末梢リンパ球数の著増が特徴である。骨髄は初期では浸潤が軽〈、小リンパ球様細胞の濾胞様や血管周囲浸潤をみるが、しだいにびまん性密な浸潤へと変わる。リンパ節腫大、脾腫も特徴であるが組織像は悪性リンパ腫びまん性小細胞型と同じである。


<登録年月> 1998年01月

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