マイクロ波加熱脱硝法

マイクロ波加熱脱硝法 まいくろはかねつだつしょうほう

 使用済燃料再処理工程において核分裂生成物分離後の硝酸ウラニル溶液と硝酸プルトニウムとを混合転換し、二酸化ウランと二酸化プルトニウムにするための方法。マイクロ波加熱直接脱硝法ともいう。マイクロ波による加熱装置内で、混合溶液が加熱・昇温し、水分と硝酸が蒸発する。これによってまず硝酸塩が生成し、引き続いて硝酸塩が熱分解して、酸化物(二酸化プルトニウムと三酸化ウランの混合粉末)が生成する。この混合粉末を加熱し、還元装置内で反応させて、最終製品の二酸化プルトニウムと二酸化ウランの混合酸化物とし、混合酸化物燃料製造のための原料を製造する。再処理工程に利用可能な脱硝法としてはこの他に流動床脱硝法、アンモニア共沈殿法、コ・プレカル法(アンモニア共沈殿法の改良技術)などがあるが、マイクロ波加熱脱硝法は工程が簡素化でき、また、廃液量も少ないなどの利点がある。


<登録年月> 2012年01月

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