非弾性解析法

非弾性解析法 ひだんせいかいせきほう

 非弾性解析法は弾性解析法と対比して構造解析で用いられる手法である。弾性解析では荷重や熱膨張で加えられる応力と材料の歪の量が比例する(線形)かあるいは非線形でも応力が取り去られると歪はなくなるものとして解析する。ところが非弾性解析では材料の塑性や粘性体としてのクリープを考慮して非線形方程式を解いて解析する。一般に解析の対象となる系の温度が高く、構造材が弾性体として取り扱えない場合などに用いられる。高速炉の構造解析を例に取ると、現在は弾性解析法によって設計が行われている。設計基準の評価では非弾性解析法を取入れてもよいとされている。非弾性解析法は目下研究段階にあるといってよい。


<登録年月> 1998年01月

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